これから

働き始めてから、味気のない日々を送っています。

毎日くたくたになって帰り、なんとか洗顔して適当にバシャバシャと化粧水(無駄に高い)を塗ってベッドに倒れ込むという生活です。医師には繁忙期というものがないので、一年中忙しいです。高い化粧水買ったって、ただ皮膚を湿らせてるだけだ、意味ない。

学生のころは朝のメイクでも、洋服に合わせていろんなアイシャドウから選ぶのが楽しかった。モノトーンには赤みがかったアイシャドウにしようとか、リップはベージュで、なんて。しかし今はどうだ。アイシャドウは茶色オンリー。看護師さん怖くてアイラインもいれられない。マニキュア、香水なんてもってのほか。病棟の鏡に写る死んだような地味顏が悲しい。先生!ここに病人がいます!

一生の大イベントとして入院している患者さんを前に華やかにできない自分がいます。新米で自分の仕事が役立つ実感もなく、せめて患者さんの心情同様に灰色でいなくてはいけないのではと怯えている自分がいる(文字通り恐怖しかない)。でもそれでいいのか。心が健全じゃないと人に優しくできない。

いまは悩んだ末に、心身の健康のために私なりに華やかに生活したいなと思っている。TVでは目立ちたがり屋な女医を見て嫌な気持になる自分がいる。TPOを守りつつ、自分らしく華やかに働きたい。

中学の頃のスカート丈みたいだ。結局、少しスカート短くても先生にも怒られないしおしゃれでちやほやされるものなのか。

いつか私の真摯な気持ちを誰かにみてもらえるように。今日も黒のゴムで働いています。

でもこのブログはそんな私の灰色の生活を加工して加工してきれいに見せるそんな現実逃避の世界とします。