私のすきなもの100
基本的には少女的、ロマンティック、情熱的な、そして厭世的な、事象に惹かれます。
Girly, Romatic, passionate....and pessimistic
実際いるはずないけど、いるんじゃないかと思わせくれる男の子に胸をときめかせた。夢見がちではあったけど、完璧な男の子には興ざめしてしまう。本当にどこかにいそうなリアルを感じられる子が出てくる漫画。でもいないのもわかっている。
読み終えて現実の世界をみると悲しい。実際の恋愛はもっとシビアだ。クラスメートたち、他人の恋話をきいても全然ロマンティックじゃない。みんながみんな、金太郎飴のような画一的な恋愛をしているだけに感じた。部外者の私には情熱的なストーリーを彼らの中に見出すことはできない。
どこかにいる彼といつか恋に落ちますように。理想の彼が私のことを好きになってくれてこの苦しみから守ってくれますように。シャイな彼を私が見つけられますように。
だいすきな本。夜寝る前に読んで、眠ると自分が島根県木村にいるような感覚で夢を見ていた。いわゆる幸せな家庭が描かれていてうらやましかった。登場人物たちが周りの人の気持ちを裏読み裏読みして、傷ついて、察しあって、救われて、それが若さというか未熟さであり、彼女たちの優しさだったのかな。成長した今は自分の評価を気にして人の心を伺うようなよこしまさがあるけど、あのころの私たちはまずは、人の気持ちを考えてばっかだった。鈍感になることは大人になることだ。
#いつもポケットにショパン
きしんちゃんのポケットからはショパンが聞こえた。ピアノができる男の子なんて私たちの学校にはいない。母親から過度な期待を持たされてここまでひねくれた子もいない。でも、なにかに置き換えると、こんな辛い思いをした男の子はクラスにいるのかもしれないと思わせる。いつも笑っているあの子かもしれないし、無口でクールなあの子がそうなのかもしれない。くらもちふさこの漫画はたった一言で誰かが救われたりしているので、そんな女の子になりたいと思わせてくる。
あの子の辛い気持ちをわかってあげられるのは私なのかもしれない。
#コネクト2204
はじめてのくらもち作品。読みきりにもかかわらず衝撃作。
こんな漫画を描く人がいるんだ。くだらない流行やTVの話には飽き飽きしていた中学時代、そんなもん合わせなくていいんだよってはじめて教えてくれた。私は私の好きなものを好きと言いたい。それをわかってくれる人がいるよ。
総じてくらもち漫画は他のつまらん少女漫画と比べると「リアルさ」という点でずばぬけている。それは岩井俊二作品にも通じている。自分らの無彩色な日常、思い出をきれいに色付けてくる素敵な作品たち。思い返すとさえない田舎の中学生、高校生だった私の思い出をいつも見返してたくなるような甘い記憶に変えてくれる。
これは秋元康にも言えること。くらもちふさこ、岩井俊二、秋元康はフィクション具合が絶妙なんです。デコデコにファンタジーにするでもなく、痛すぎるリアルさもなく、ほどよくボカしてにじませるそんな青春を振り返らせてくれる。
⑵香水
⑶田園風景
⑸岡崎京子
⑹ファッション
⑺中国
⑻おかあさん
⑼中学生
tobe continued....